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【部員5名がWAP年間優秀学業成績個人賞を受賞】
学生アスリートが学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指す育成プログラム「早稲田アスリートプログラム(WAP)」。
同プログラムにおいて文武両道を高いレベルで実現した体育各部や個人を表彰する「2023年度WAP褒賞表彰式」において、弊部部員の5名が早稲田アスリートプログラムによる年間優秀学業成績個人賞を受賞しました。
受賞者のコメントとともに、ご報告させていただきます。
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2023年度早稲田アスリートプログラム優秀学業成績個人賞受賞者
商学部4年 清透馬
スポーツ科学部3年 小澤ジョージィ
商学部3年 紀伊龍二
人間科学部3年 黒川和音
スポーツ科学部2年 髙橋松大郎
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《受賞者コメント》
〇商学部4年 清透馬
この度はこのような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。昨年は怪我に悩まされる中、すべてのことを妥協しないと決め、学業にも意欲的に取り組んできました。結果、学業での学びや人間的な成長はラグビーにも活かされていると感じています。今後ともラグビー、学業ともに弊部の掲げる二軸の達成に向けて日々精進していきます。
〇スポーツ科学部3年 小澤ジョージィ
この度は、このような賞をいただき大変光栄に思います。早稲田大学ラグビー蹴球部員のあるべき姿とは、「荒ぶる」を目指しつつも、学業を二の次にせず、真摯に取り組むことであると考えています。その理想像を体現するため、やるべきことを朝と隙間時間に取り組んだ昨年度の結果が、受賞につながったのではないかと思います。今年度は、さらに高い水準での文武両道を実現し、荒ぶるに向けて精進します。
〇商学部3年 紀伊龍二
このような賞をいただき、大変光栄に思います。学業では一定の成果を出すことができましたが、ラグビーに関しては課題が多く残る一年となりました。今後もラグビーと学業に本気で取り組める環境に感謝しながら、より高い次元での両立を目指し、日々精進します。
〇人間科学部3年 黒川和音
この度はこのような賞をいただくことができ、大変光栄に思います。ラグビー蹴球部では「ラグビー」と「自己成長」の二軸のもと、日本一を目指し日々活動を行っています。そのような中、学業や部活動に集中して取り組める素晴らしい環境に改めて感謝しております。今後は、より優れた人材になれるよう、一層努力していく所存であります。
〇スポーツ科学部2年 髙橋松大郎
この度はこのような賞をいただき、大変光栄に思います。昨年は、大学日本一を目指す集団の一員として日々ハードな練習に取り組み、その上で学生の本分である勉学にも力を入れることができました。ラグビーにおいても勉学においても自分を律することが非常に大切で難しく、同時にその努力が人間的成長につながると思います。大学生活にも慣れた今年度はより高い次元での文武両道を目指し日々精進します。
ラグビー蹴球部では「ラグビー」と「自己成長」の二軸で日本一を目指しております。
部員一同、日本一に向けて日々邁進して参りますので、変わらぬご声援のほどよろしくお願いいたします。
#早稲田ラグビー
#BeatUp
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【春季大会 帝京大学戦/観戦記】
灼熱の春を笑って終えた。関東大学春季大会最終節、早大・上井草グラウンドで行われた早大と帝京大の一戦は赤黒のジャージーが36-35と1点差の激戦を制した。
試合開始3分、ペナルティーゴールで先制に成功した早大は続く10分に待望のトライを上げる。帝京大相手に先制し、幸先良い立ち上がりを見せた早大だったが20分、22分に帝京大にインゴールを明け渡した。HO清水健伸(スポ3=東京・國學院久我山)が一矢報いるものの、さらに2トライを追加され17-28で前半を折り返した。
後半は立ち上がりにトライを奪われたがCTB野中健吾主将(スポ4=東海大大阪仰星)の復帰もあり、勢いづく早大。暑い中でも15人が走り続けた早大が38分についに逆転。1点のリードを守り切り、早大が春の帝京大から白星を上げた。
全文はこちら
https://www.wasedarugby.com/news413476/
#早稲田ラグビー
#OneShot
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【トレーニングマッチ 帝京大学C戦/観戦記】
強い日差しが照りつける帝京大・百草グラウンドには、多く観客が詰めかけ、帝京大Cとの一戦に熱い視線を送った。直前の帝京大Bとの一戦で勝利をもぎ取り、勢いに乗る早大。今試合でも白星をつかみ取り、翌日に控える関東大学春季大会最終節・帝京大との大一番へ弾みをつけたいところだ。
帝京大Cのキックオフで始まった一戦は序盤から激しいコンタクトの応酬に。先制を許した早大Cだったが、持ち味である連続攻撃で反撃。19-7とリードして前半を終える。迎えた後半、早大Cはこの勢いのまま突き放したいところ。しかし、帝京大Cの反撃が始まる。点の取り合いが続く激しい展開の中、後半35分には同点トライを許し、さらに逆転のコンバージョンも決められてしまう。終了間際にはダメ押しのトライを献上し、33-42でノーサイド。選手たちの目には悔し涙が浮かぶ中、試合は幕を閉じた。
帝京大Cのキックオフで始まった今試合。序盤から激しいコンタクトの応酬が続き、帝京大Cの強烈なプレッシャーに早大Cはスクラムや密集で立て続けに反則を犯す。前半5分には、早くも先制点を許す苦しい立ち上がりとなった。
流れを渡したくない早大Cは、果敢に敵陣へ攻め込む。WTB山下一吹(教4=東京・早実)がキックで相手ディフェンスの背後を突き、チャンスを演出。SO池山昂佑(商3=東京・早実)の鋭いパスを受けたCTB森田倫太朗(スポ3=兵庫・報徳)が大きくゲインすると、WTB山下恵士朗(スポ2=早稲田佐賀)がライン際で起点を作る。再び森田がビッグゲインを見せると、早大Cが得意の連続攻撃から流れをつかみ、帝京大Cはたまらずペナルティー。前半20分、ラインアウトからフォワード陣がラックサイドでフェーズを重ね、最後はPR石原遼(スポ1=神奈川・桐蔭学園)がゴールラインをこじ開けた。
さらに前半30分、帝京大Cの猛攻をHO真田稜大(教4=東京・早実)がスティールで仕留め切り、チームのピンチを救う。池山のキックで敵陣へと押し返し、ラインアウトモールへ。池山からのパスを受け取ったFB髙栁壮史(創理4=東京・早大学院)が相手ディフェンスを引きつけてロングパス。ライン際で待っていた山下(恵)が受け取り、インゴールへ飛び込んだ。右隅からの難しいコンバージョンも池山が沈め、スコアは12-7に。
その後、途中出場のSH渡邊晃樹(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がテンポを加速させる。「帝京大というフィジカルの強い相手に対し、テンポを変えることを意識した」と振り返るように、持ち味の素早い球さばきでアタックに勢いをもたらす。前半39分、帝京大Cの攻撃に対し、早い出足でプレッシャーをかけミスを誘発。こぼれ球を拾うと、渡邊が素早く捌き、森田が相手ディフェンスのギャップを突いて追加点。再び池山が角度のあるコンバージョンを決め、19-7とリードを広げて前半を折り返した。
迎えた後半、早大Cは前半の勢いそのままにリードを広げたいところだったが、相手は帝京大C。容易には主導権を掴むことができない。開始わずか1分、早大Cは失点を喫し、スコアは19-14に。
そこからは一進一退の激しい点の取り合いが続いた。後半5分、早大Cは連続攻撃からペナルティーを獲得し、敵陣ゴール前へ。ラインアウトからモールを形成し、じわじわとトライラインへと迫る。CTB若林海翔(社1=東海大大阪仰星)の鋭いカットインを起点に、最後はLO惟村詠甫(基理3=神奈川・桐蔭学園)がインゴールに飛び込む。池山のゴールも決まり、26-14とリードを広げる。
その後、再び失点を許すものの後半20分、帝京大Cの攻撃をスティールで遮断。池山のフラットなパスを受けた山下(恵)がビッグゲインを見せ、一気に敵陣深くへ。一時はボールを奪われたが、山下一のキックカウンターから起点を作ると、ボールは再び山下(恵)のもとへ。「個人としてチャンスを作りたかった」と語る山下がライン際を抜け出すと、次々と相手ディフェンスをかわし、そのままインゴールを駆け抜けた。池山のゴールも決まり、スコアは33-21に。
このまま逃げ切れるかと思われたが、試合はそこから急転する。すぐさま1トライを返され、点差は5点差に。後半35分、帝京大Cが素早く外に展開し右隅へ滑り込む。スコアは33-33。続く難しい角度からのコンバージョンも決められて33-35。逆転を許す展開に。さらに終了間際、ダメ押しとなる1トライを奪われ、33-42。白星を掴むまであと一歩。しかし、その一歩が届かず、悔しさの残る逆転負けとなった。
開始直後と終盤のわずかな時間を除き、常にリードを保ちながら自分たちのラグビーを貫いた早大C。しかし、結果は無念の逆転負け。「恥ずかしい戦いをしてしまい、二度とこんな試合はしたくない」(真田)。目に涙を浮かべながら、選手は揺るぎない決意を口にした。稲穂のジャージーを着て負けていい試合など1つもない。そんな誇りが、選手たちの中で一層強く刻まれる。
この悔しさを胸に。この夏、必ずリベンジを果たしてみせる。
記事:大林祐太 写真:村上結太(早稲田スポーツ新聞会)
#早稲田ラグビー
#OneShot
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【トレーニングマッチ 帝京大学B戦/観戦記】
夏を感じさせるような暑さの中、帝京大・百草グラウンドにて早大Bと帝京大Bの一戦が行われた。試合は立ち上がりから激しいコリジョンバトルが繰り広げられ、両者一歩も譲らない展開に。そんな中、少ないチャンスをものにした早大Bが連続でトライを奪う。ピンチの場面でも集中力を切らさず、鉄壁のディフェンスを見せ、12-0と無失点で前半を折り返す。
迎えた後半、早大Bは開始から次々とトライを重ね、31点差までリードを広げる。しかしその後、帝京大Bの猛追を受け、点差は1トライ1ゴールに。それでも前半から築いたリードを守り切った早大Bは、最終スコア31-24で勝利を収めた。
帝京大Bのキックオフから始まった今試合。先にチャンスを作ったのは早大Bだった。帝京大Bのペナルティーから敵陣5メートルでのマイボールラインアウトを獲得すると、モールで左へドライブ。しかしボールに絡まれてしまい、この好機を得点に結びつけることができない。
ブレイクダウンで激しいボールの争奪戦が繰り広げられ、緊張感ある展開が続く中、早大Bに待望の瞬間が訪れる。前半20分、マイボールラインアウトからCTB金子礼人(法4=福岡・西南学院)が相手ディフェンスの裏へキックを蹴ると、帝京大Bがそのまま自陣インゴールへ持ち込む。再開の5メートルスクラムからボールを受けたFB島田隼成(スポ2=福岡・修猷館)がWTB鈴木寛大(スポ3=岡山・倉敷)へとつなぎ、ゴール右隅へトライ。
さらに25分にも、再び敵陣深くでのラインアウトを獲得した早大B。FWが体を当て、フェーズを重ねるとFL狹間大介(スポ3=福岡)がブレイク。最後はSH大賀雅仁(スポ3=神奈川・桐蔭学園)がゴール中央へグラウンディングした。
その後は帝京大Bの強力なスクラムに押され、自陣深くまで攻め込まれる苦しい時間が続く。反則を重ねた早大Bはスクラムでのコラプシングにより、PR杉村利朗(社2=東福岡)がイエローカードに。数的不利に陥った早大Bだったが、ここでNo.8多田陽道(商2=東京・早実)がスティールを決め、チームのピンチを救う。一人少ない中でも意地のディフェンスでインゴールを守り切った早大Bは、12-0で前半を折り返す。
長くこう着状態が続いた前半とは打って変わり、後半は開始早々から早大Bペースで試合が進む。
2分、相手のノックフォワードの反則からマイボールスクラムを得ると、テンポ良くパスをつなぐ。金子がインゴール前までブレイクすると、鈴木の鋭いステップでディフェンスを交わし、最後は島田がゴール右隅へ。スコアを17-0とする。
続く7分には、スクラムからの二次攻撃で島田が相手ディフェンスのギャップを突いてゲイン。そのパスを受け取った狹間がハーフウェイライン付近から約50メートルを走り抜いてトライ。
また、12分には、帝京大Bのキックを確保したLO米倉翔(スポ3=福岡・修猷館)がブレイクすると大賀が素早く左に展開。一度は帝京大Bボールになるものの、すぐにターンオーバー。PR平山風希(スポ1=大分東明)が相手を弾き飛ばしながらディフェンスラインを切り裂き、そのままインゴールへ。31-0と帝京大Bを大きく突き放した。
しかし、ここから帝京大Bが意地を見せる。早大Bの足が徐々に止まり始める中、帝京大BのFW陣が圧力を強める。後半19分のトライを皮切りに、20分弱で怒涛の4トライを挙げ、一気に点差は7点に。逆転目前まで追い込まれた早大Bだったが、なんとか前半からのリードを守り切り、試合終了。最終スコア31-24でノーサイドとなった。
「帝京大Bに通用するのは、自分たちが練習してきたことだけだと意識の統率が図れていた」と狹間が振り返るように、強い圧力を受けながらも意地のディフェンスで終始リードを守り切った早大B。春季大会・最終節を前に、宿敵から白星を奪えたことはチーム全体にも良い流れをもたらしたことだろう。しかし「今日出たメンバーは帝京大Bに勝つことではなく、赤黒を着て戦うことが目標」(金子)と、選手たちが口を揃えて語るのはAチームへの野望。
この勝利を糧に、さらなる上のステージへ。
文:安藤香穂 写真:伊藤文音、池田健晟(早稲田スポーツ新聞会)
#早稲田ラグビー
#OneShot